米Microsoftは、自社ウェブサイトを攻撃者から守るために、Linuxを使っている。
Microsoftは、Microsoft.comサイトを保護し、ウイルスやワーム、DoS攻撃などに対する同サイトの脆弱性を低減するため、米Akamaiが運用するLinuxベースのサーバを利用している。
Microsoftは、過去2週間で少なくとも3つの深刻なワームおよびウイルス攻撃を受け、混乱の渦中にある。Microsoft.comウェブサイトも、DDoS(分散サービス拒否)攻撃により、少なくとも2回ダウンした。Linuxオペレーティング・システム(OS)はWindowsの最大のライバルであり、Microsoft自体がLinuxサーバを使うということは大きな意味を持つ。
インターネットサービス会社Netcraftによると、Microsoftは同社ウェブページへのリクエストを、Microsoft自体のネットワークではなくAkamaiのキャッシュサーバが処理するように、同社ウェブサイトのDNSを変更したという。Akamaiのキャッシュサーバは、世界中に配備された1万5000台のLinuxサーバで構成されている。
Micrsoftには、Microsoft.comウェブサイトをオフラインにするという選択肢もあった。これはまさに、同社がMSBlastワーム攻撃の標的にされたWindowsupdate.comサイトに対してとった手段だ。しかしMicrosoftの事業にとって、Microsoft.comのほうがWindowsupdate.comよりも重要性が高いこともあり、Akamaiのサーバを使うことが、DoS攻撃から身を守る最も現実的な方策だったと、Netcraftでは説明している。
Microsoftの広報担当者は、ZDNet UKに対し次のように述べた。「我々のコネクションサービス・プロバイダの多くは、さまざまなインフラを持っている。我々にとって一番重要なのは、顧客が必ずパッチを入手して自分のコンピュータを保護できるよう、力を貸せることは何でもするということだ」。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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