データストレージ関連のソフトウェアメーカー米Veritas Softwareは5日(米国時間)、複数のLinux関連商品を発表し、同社のLinux支持の姿勢をより鮮明にした。
同社は、サンフランシスコで開催中のLinuxWorld Conference and Expoで、自社のソフトウェアがLinuxベースの米IBMメインフレーム機で使用できるようになったと発表した。同時に、Linuxベースのデータベース用に開発した新しいソフトウェアの発表も行った。
Veritas以外にも、さまざまなソフトウェア、ハードウェアメーカーが、Linux向けの商品開発を推し進めているが、これも同オープンソースOSがMicrosoftのWindows OSに競合する存在となっているからだ。
Veritasは、自社のFoundation SuiteをLinuxベースのIBM製zSeriesメインフレーム機で使えるようにしたと発表した。Foundation Suiteは、ストレージ管理用のソフトウェア商品でUNIXx、Windows、そしてLinuxのOS上で稼動する。
Foundation Suiteには、File SystemとVolume Managerという製品が含まれる。このうちFile Systemは、システムがダウンしたときのデータ回復速度を上げる製品で、いっぽうのVolume Managerは、ストレージリソースをひとつにまとめることでデータ管理能力を上げるもの。
「Veritasの代表的なボリューム/ファイル管理ソフトウェアを、LinuxベースのzSeriesに対応させることで、我々は企業でのLinux導入の下地づくりを前進させた」と、Veritasのプロダクトマネジメント担当バイスプレジデントのRobin Purohitは語った。
同時に発表された新しいソフトウェアのほうは、Linuxでさまざまなデータベースを稼動している顧客が、データを回復したり、システムダウンを防止するのを助けるもの。このCluster Serverというソフトウェアについて、同社ではIBMのDB2、スエーデンのMySQL製DB、米OracleのDBなど、Linux用データベースのために特別に設計したもので、データベースサーバーを連結させることで、あるサーバーがクラッシュしても、ほかのサーバーがその穴埋めを出来るようにするものだという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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