米Microsoftはまもなく、Officeソフトウェアの最新トライアルバージョンをアップデートする。
Microsoftは、Office 2003現行ベータバージョンの「technical refresh」を準備中である、と同社代表が16日(米国時間)に認めた。60万人に及ぶOffice 2003のベータテスト参加者には、今月になって、6月中に改訂版が提供される旨の手紙が送られた。同社代表は、今月末までに改訂版の準備が整うと述べている。
既報の通り、今回のアップデートでは主に、第1ベータリリースのユーザーからフィードバックがあった点の強化が行われた。また、このアップデート版のリリースは、Office 2003の最終バージョン発売の遅れを示唆するものと見られる。Office 2003は今夏後半に正式発売される予定だが、アナリストらは、アップデート版リリースを考えると、発売は初秋と考えるほうが現実的だとしている。
今回のtechnical refreshは、オンラインでのダウンロードによる提供のみで、テスト参加者はOffice 2003ベータ製品全体をアップデートするのに、400MB近いデータを落としてくる必要がある。テスト参加者に送られた通知には、アップデート版をインストールするためには、ダウンロードしたデータサイズのほぼ5倍のハードディスク空き領域が必要だとも書かれている。ちなみに、テスト参加者のほとんどは、オリジナルのベータ版をCDで受け取っている。
その他のOffice関連ベータ版リリースの話題では、Microsoftが16日に発表した、PowerPoint 2003プレゼンテーションプログラムの無料アドオン、Producer 2003のテストバージョンのリリースがある。Producer 2003は、ユーザーがPowerPointで作成したプレゼンテーションにオーディオ/ビデオクリップを追加できるソフト。なお、PowerPointは標準Officeパッケージに同梱されている。
Producer 2003には、最新のWindows Media Playerに合わせた変更がなされており、メディアファイルの圧縮効率が改善し、社内ネットワークやウェブを介したメディアコンテンツのストリーミングなど、プレゼンテーションのより効果的な配信が行なえる。
Producer 2003では、Microsoft以外の技術のサポートも拡張されている。プレゼンテーションはHTML形式で保存して、MacバージョンのInternet Explorerウェブブラウザや、WindowsバージョンのNetscapeブラウザで見ることが可能だ。
Producer 2003は現在、無料でダウンロードできる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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