米SCO Group幹部は5月30日(米国時間)、米Novellとの間で交わされているUnix関連著作権の所有についての論争が、同社のLinuxに対する著作権違反の主張に影響を与えることはないが、いずれにせよこの問題が訴訟に発展するかもしれないと語った。
SCOのCEOであるDarl McBrideは、対メディアおよびアナリスト向けに行った電話会議のなかで、Linux論争はIBMやその他多くの企業がUnixオペレーティングシステムのライセンスを取得するために、SCOとの間で締結した契約にもとづくものであると説明。そして、SCOがNovellから買い取ったUnixの著作権について、Novellは依然としてそれが自社の所有物であるとの主張を発表したが、McBrideはこれを的外れだと述べた。
「著作権の問題は、我々が現在行っている権利の行使にとって、重要な事柄ではなく、それはまた市場で生じているどんな事柄についても当てはまる」(McBride)
だが、著作権は、SCOが今後権利の行使を行っていく上で関係してくる問題であるため、同社ではNovellとの問題を法廷で解決するべく、現在準備を進めているところだと、McBrideは語った。
「今後のことを考えて、著作権の問題については、弁護士に作業を進めさせている。Novellが主張を続ける限り、我々は法廷に出て、この問題の決着をつけるつもりだ」(McBride)
さらに同氏は、Novellの動きについて、「必死でLinuxコミュニティに媚びを売ろう」としてやったものだと述べ、またその発表が、SCOの四半期決算報告と同日に行われた点についても、疑問を呈した。
McBrideならびに同社SCOsourceの責任者であるChris Sontagは、機密保持契約に署名する意志のある顧客、アナリスト、報道関係者に対して、Linuxのソースコードに含まれるUnixからコピーされた部分のサンプルを示すというこれまでの約束を、この電話会議の席上でもあらためて繰り返した。
「6月にはみなさんに実物をお見せできる。いろいろな方が、証拠となるコードを見せろといってきているので、我々のほうでも、たっぷりとお見せするつもりでいる」(McBride)
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