米Intelは米国時間3月24日、ノートパソコン向けの無線技術チップシリーズCentrinoで、Linuxへの対応を検討していることを明らかにした。ただし詳細やリリース時期については未定である。
Centrinoは、Pentium Mプロセッサ(開発コード名:Banias)、855チップセット、Wi-Fiチップで構成する。Linuxやその他のOSでCentrinoのすべての性能をサポートするには、「ドライバ」と呼ばれるソフトウェアモジュールが必要となる。このドライバにより、プリンターやグラフィックアクセラレータ、そして無線向けチップなど、特定のハードウェアを利用することができるようになる。
Intelの広報担当者、Scott McLaughlinは、「Intelの研究部門では、Centrino向けのLinuxソフトウェアがうまく機能している」と語る。「ただし最終的な検証はまだ終わっていない。プロジェクトの完了時期は、顧客の需要とタイミングによって決まる。我々はLinuxのドライバが、Centrinoの無線技術に完全対応すると見込んでいる」(同氏)
IntelはこれまでRed Hatとともに、新たなプロセッサに搭載する機能をLinuxがサポートできるよう、取り組んできた。ライバル企業のAdvanced Micro Devices(AMD)も同様の取り組みを行っており、OpteronプロセッサでLinux対応を予定している。ユーザーに同プロセッサの64ビット性能を存分に利用してもらう、というのが狙いのようだ。
なお、McLaughlinは「Centrino対応のLinuxドライバをオープンソースソフトウェアとしてリリースするかは未定」と語っている。ちなみにLinuxの生みの親、Linus Torvaldsの解釈によると、Linuxに適用されるライセンス規約、GPL(General Public License)では、プロプライエタリなドライバはオープンソースのOSと連携して使用できることになっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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