Apple Computerは、Mac OS Xがオープンソースの遺産を受け継いでいるため、次期OSの「Tiger」でもMicrosoft製品につきまとうようなセキュリティの問題を免れると期待している。
2005年上半期に登場予定のTigerは、Unixのプラットフォームをベースにしたものだが、Appleの幹部はオープンソースの血をひく同製品が特定のプロプライエタリな製品よりも安全だと考えている。
Appleのソフトウェア担当シニアバイスプレジデント、Bertrand Serletは現地時間1日、より多くの人間がソースコードに目を光らせていることが、オープンソース系のソフトウェアのセキュリティ向上につながっていると語った。
「コアの部分から発生したセキュリティの問題が実にたくさんある」と同氏は述べ、オープンソースのコードでは「何千人もの人間がソースコードの重要な部分を監視して適切かどうかチェックしている。これは、オープンソースのコードを採用する大きなメリットだ」と語った。
Tigerがマルウェア(有害ソフト)作者の標的とされるかどうかはまだ分からない。Mac OSにも過去に欠陥が見つかったことはあったが、MicrosoftのWindowsのような競合オペレーティングシステムほど多数のセキュリティ上の脅威は見つかっていない。昨年発生したMSBlastワームによる攻撃は、MicrosoftがSP2セキュリティアップデートを開発する要因となったが、同社のソフトウェアの欠陥はSlammer、Code Red、Nimdaといったワームの攻撃にも利用されている。
Tigerの初期バージョンはすでに出回っており、Appleでは開発者が「アプリケーションの開発を早めに開始」できるよう、6月に開催したデベロッパーカンファレンスで初期バージョンを配布した、とMac OS Xのシニアプロダクトマーケティングディレクター、Ken Bereskinは述べている。
Bereskinはこの開発者版について、Tigerの「堅牢なバージョン」だとしたが、Serletは、同ソフトウェアはまだ完成にはほど遠いと語っている。たとえば、同社は標準で搭載する「ウィジェット」をどう配置するかについて、まだ最終決定を行っていない。ウィジェットには時計、ノートパッド、辞書やその他のお気に入りのアクセサリが含まれる。
それでもAppleの幹部らは、Tigerをほぼ予定通りにリリースできると考えており、Microsoftのように締め切り間際で大慌てすることにはならないと自信を見せている、とBereskinは述べた。次期Windowsにあたる「Longhorn」の開発にはたびたび遅れが生じており、また先日リリースされたWindows XP SP2の開発に、Longhornの開発陣が振り向けられたために、さらにスケジュールに遅れが出ることになった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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