Rossi氏によると、長く利用できるイメージを残すにはダイナミックレンジの高さが重要だという。5〜6年後には「現行のJPEG技術では、プリンタやディスプレイがその能力を持てあますようになる」と同氏は語っている。
Microsoftは、以下のような利点を大々的に売り込んでいる。
今日の写真家の多くは、自分のカメラの生のデータをそのまま取り出したい場合は「RAW」フォーマットを利用している。同フォーマットは、カラーバランス、シャープネス、ノイズ補正、JPEG圧縮などの処理をカメラ内部で行わずにイメージセンサの情報をそのまま取得する。だが多くの場合、RAWイメージを手作業で処理し、簡単に表示や印刷ができるJPEGやTIFFなどのフォーマットに変換する必要がある。
だが、MicrosoftはJPEG XRのおかげで、RAWイメージが一部の人たちの間にとって不要になると期待している。
Rossi氏は、「便利なファイルフォーマットでRAWの機能の多くを提供する」としながら、「究極のハイエンドではRAWが好んで採用される可能性も残る」と加えた。
しかし、一般の写真愛好家に同フォーマットを使ってもらうことの方が課題としては大きいかもしれない。慣れ親しんだJPEG技術と一緒に標準化されれば、それも簡単になるかもしれない。
Lee氏は、「メーカーに圧縮標準を採用してもらい、ハードウェアに搭載してもらうことも大きな課題になるだろう。ハードウェアに採用されれば、少なくとも一部の消費者に利用してもらう準備が整う」と語っている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
企業や自治体、教育機関で再び注目を集める
身近なメタバース活用を実現する
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境
OMO戦略や小売DXの実現へ
顧客満足度を高めるデータ活用5つの打ち手