日本HPなど4社、「アイデンティティ・マネジメント」分野で協業

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP、樋口泰行社長)、日本オラクル(新宅正明社長)、日本ネッテグリティ(本富顕弘社長)、ネット・タイム(中原精一社長)の4社は、企業情報への統合的なアクセス管理を実現し、高いセキュリティを確保する「アイデンティティ・マネジメント」分野で協業することを発表した。その一環として、12月9日付で、日本HP社内に「HP オラクル セキュリティ・センター」(仮称)を開設した。

 今回の協業は、企業の情報資産への不正アクセスや機密情報の漏えいなどの問題から、ネットワークのセキュリティ対策が急務となっている社会状況に基づき、今後成長が見込まれる「アイデンティティ・マネジメント」分野において、積極的に市場をけん引していくことが目的。

 これまで各社がアプリケーションごとに行っていたセキュリティ対策、ユーザー管理を統合することで、ヘルプデスクへの問合せの減少や、アプリケーション開発費用の減少などのコスト削減を図るとともに、ユーザー、システム管理者双方にとって使い勝手のよいシステムを構築することが可能となる。

 具体的な協業の内容としては、「HP オラクル セキュリティ・センター」において、オラクルソフトウェア環境上でのセキュリティの検証や、他のセキュリティ環境との相互運用および接続を検証するほか、「アイデンティティ・マネジメント」のマーケティング活動を推進するため、センター内に4社で統合デモンストレーション環境を設置する。

 また、今後、PKI(公開鍵基盤)や指紋認証などの強固な認証技術にも対応したシステム環境を構築するほか、アカウント/ID情報の設定/変更/削除などを安全、スムーズに行うプロビジョニングも視野に入れたソリューション開発に取り組み、「アイデンティティ・マネジメント」の普及を推進していく方針。さらに、セミナーや展示会を共同開催するなどマーケティング活動でも協力し、新規顧客の獲得を目指す。

日本ヒューレット・パッカード
日本オラクル
日本ネッテグリティ
ネット・タイム

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