NECエレクトロニクスは7月4日、GPS(全地球測位システム)を利用する携帯電話に向けて、システムLSIセットの販売を開始したと発表した。PDC方式、GSM方式、CDMA方式など複数の通信プロトコルと互換性を持つ測位プロトコルを採用し、多機種の携帯電話に対応する。
衛星から受信した信号を処理するシステムLSI「μPD77534」と、衛星からの高周波信号を低周波信号に変換するダウンコンバータ「μPB1009」の2つで構成する。
両製品を携帯電話機に組み込むことで、人工衛星と携帯電話の位置関係から利用者の位置を検出するGPS測位が可能になる。3つの測位方式が可能で、
の機能を備える。コスト優先の測位、精度優先の測位など、状況に応じて最適な測位方式が選択可能という。
高周波を低周波に変換するフィルタ(IFフィルタ)、アナログ/デジタル変換機(ADコンバータ)、メモリなどを、高集積化して内蔵することで、最終製品における測位時の消費電流が61ミリアンペアと、現行機種を搭載した場合と比較して約4割削減したという。
μPD77534は8mm四方。μPB1009は現行製品と同じ6mm四方の大きさで周辺回路を取り込んだ。新製品の実装面積は、現行製品と比較して約4割削減したという。
μPD77534は、2004年4月から、μPB1009は2003年10月から、それぞれ量産を開始する予定。5万個ロット時の単価はμPD77534が1000円、μPB1009が350円。
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