HP、オプスウェア、大企業データセンター向け事業で提携

 米Hewlett-Packard(HP)が6月2日(米国時間)にOpsware(旧社名:Loudcloud)との提携を発表する予定。この提携によりHPは大型の企業向けデータセンター管理製品の強化を目指す。

 HP(本社:カリフォルニア州パロアルト)はこの提携に基づき、同社のデータセンタ・ソリューション「hp Utility Data Center(hp UDC)」とOpsware製ソフトを統合する予定。hp UDCのユーティリティ・コンピューティング・パッケージを使用することにより、企業は共有されたコンピューティング/ストレージリソースを一体的に捉えることができ、タスク間のリソースの移動を迅速に行える。

 従来のUDCハード/ソフトパッケージでも、サーバやストレージといった物理的リソース管理の自動化は可能だが、Opsware製ソフトはアプリケーションの変更、例えばソフトウェアパッチをインストールするといった作業の自動化に役立つ。

 今回の提携が実現した理由について、HPのユーティリティコンピューティング担当ディレクターNick van der Zweepは、HPとOpswareが共に補完的製品を持つ同様の市場を目指しているから、と説明する。

 UDCとOpsware製ソフト製品はどちらも現在発売中だが、両社は今後も2つの製品の統合を強化し、年末までにHPが2つの製品を組み合わせたパッケージを発売する予定。今回の提携契約の一環として、HPのUDC販売担当者は今後Opsware製ソフト製品の販売も手掛け、さらにHPのサービス部門でもOpsware製品に関連するコンサルティングサービスの提供が可能になる。

 両社とも、今回の提携に向けた具体的な投資額や製品統合に関わるスタッフの数については明らかにしていない。両製品統合後もUDCのみの購入が可能で、Opsware製ソフトを使わず自身のコードを使ってアプリケーション管理することもできる。

 昨年までLoudcloudという社名だったOpswareは、当初インターネットホスティング事業に力を入れていた。しかし昨年路線を変更し、データセンター内のアプリケーション管理用ソフトに注力する方針を固めた。同社は昨年6月、EDSにインターネットホスティング事業を6350万ドルで売却し、同時に社名をOpswareに変更した。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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