米IBMのRational部門、Java開発ツールを発表へ

 米IBM Software Groupは米国時間5月20日に、新しいJava開発ツール、IBM Rational Rapid Developerを発表する。発売時期は6月末の予定。

 IBM Rational Rapid Developerは、プログラマーがモデリングコンポーネントを利用して設計したJavaアプリケーションに対応するJavaコードを自動生成し、開発者がコードを書く手間を省く。IBMでは、このアプローチをarchitected RAD(Rapid Application Development)と呼んでいる。

 新ツールは、IBMが2002年12月に買収したRational Softwareを母体とする、Rational部門が手がけた初めての製品となる。この新ツールにより、アプリケーションのコーディングプロセスを加速化し、高度なスキルが無くともJavaアプリケーションを開発できるようにするのが同社の狙い。特に、バックエンドのビジネスアプリケーション設計で使われることが多い、Java 2 Enterprise Edition(J2EE)standardをベースにしたアプリケーション開発に役立てることが想定され、高度なスキルを持つプログラマーの確保に頭を抱えるソフトウェアベンダーの問題解決に貢献することが期待されている。

 IBMはこの新ツールによって、アプリケーション開発の中でもこれまで注力していなかった、アプリケーションモデリングという領域に手を伸ばす。なおRational部門では、これ以外にも、バージョンの異なるソースコードの変更を追跡するツールを販売している。

 IBMは、Rational Rapid DeveloperをWebSphere Studioの一部として提供。これにより、熟練したプログラマーはアプリケーション構築にWebSphere Studioを利用し、いっぽうでJ2EEの知識があまりないプログラマーはRational Rapid Developerを利用するなどの使い分けが可能になる。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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