Microsoftが最も大きな成功を収めた製品発表の1つ、すなわち「Windows 95」の発表は15年前のことだ。Microsoftは、少しでも早く製品を手に入れたい人々が何時間も列をなして待つという状況を作り出すことに成功した。
同社はロンドンで自らが費用を負担して人々に新聞を配ったり、エンパイアステートビルをWindowsのカラーにライトアップしたり、トロントのCNタワーに300フィート(約91.4m)のバナーを掲げたりした。これらはすべて、Windows 95の発売に合わせて展開された3億ドルの大規模広告キャンペーンの一環だった。
Windows 95は、Microsoftの法人向け製品「Windows NT」とは分かれた製品であり、ネットワークサポートの向上やファックス送信機能(この機能が非常に重要な時代があった)、基本的な音声録音、音声再生、動画再生ツールなど、それまでのWindowsにはなかった機能が多数追加されていた。スタートメニューやタスクバーなど、今ではWindowsの中核的機能と考えられている機能も、Windows 95で初めて登場した。また、グラフィックスは大幅に改善されており、安定性も過去の消費者向けWindowsから格段に向上していた。
「Internet Explorer(IE)」も同時期に登場したが、当時は「Microsoft Plus! for Windows 95」の一部で、Windows 95とは別売だった。やがてIEは、1996年にリリースされたWindows 95のアップデートで同OSにバンドルされた。
Windows 95が最終的に市場から姿を消した2001年までには、世界中のコンピュータデスクトップで定番となっていた。
GartnerのアナリストであるNeil MacDonald氏は当時、「Windows 95を見ると、技術的な機能と安定性が目覚ましい進化を遂げたことが分かる」と述べている。
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