ロサンゼルス発--先週のElectronic Entertainment Expo(E3)に大勢の人々が詰めかけたことが何かを示しているとするなら、それは、ビデオゲーム業界は多くの人が考えていたよりもはるかに健全な状態にあるということだ。
E3は米国時間6月15日午前よりロサンゼルスコンベンションセンターで開催された。同会場の2つのメインホールはどちらも人々でごった返し、動くのも困難だった。どのブースでも、予約を取っていない限り、2010年のE3で展示されている話題のゲームやハードウェアに手を触れることは非常に難しかった。
ゲーム業界の代表的な調査会社NPD Groupが毎月のように前年比を下回る売上高を発表するなど、この1年あまりゲーム業界を取り巻く雰囲気は不吉で暗いものだった。例えば同社は4月、ゲーム業界全体の売上高が前年比で26%減少し、ハードウェアの売上高も前年比で37%減少したという暗いニュースを伝えている。
しかしNPDは16日、同社が長年にわたって業界の売上高を測定してきた方法が、一部の重要なお金の流れを全く考慮に入れていなかったことを認めた。これは明らかにE3と時期が重なるようにタイミングを計算した告白のように思える。
NPDによると、その手違いにより、ゲーム業界の2009年の売上高は105億ドルだったとする当初の調査結果には、最低でも42.8%の誤差があったという。なぜなら、同社は中古ゲームの販売やデジタル形式のフルゲームダウンロード、レンタル、サブスクリプション、モバイルゲームアプリケーション、ダウンロード可能なコンテンツといった非従来型のカテゴリからも、45億〜47億5000万ドルの売上高が発生していたことを認めているからだ。
最低でも追加で45億ドルの売り上げが発生していたということだが、それだけではない可能性がある。
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