ゲーム見本市「E3 2010」を訪れて--にぎわう会場内と業界の現状 - (page 4)

文:Daniel Terdiman(CNET News) 翻訳校正:川村インターナショナル2010年06月23日 07時30分

 確かに、Hewitt氏のような人物には職業上、業界の現状について前向きに説明する責任がある。そして、不況の影響がゲーム業界に現れ始めた2009年前半以降、パッケージ販売されるゲームとハードウェアの小売が苦戦を強いられてきたのは、紛れもない事実だ。

 Sony Computer Entertainment of AmericaおよびPlayStation Networkのマーケティング担当シニアバイスプレジデントであるPeter Dille氏は、インタビューの中で次のように述べている。「わたしはゲーム業界について、概して楽観的な見方をしている。ゲームというカテゴリは不況の影響を受けないとの見解については、不況に対して驚異的な抵抗力を持っている、と言った方がいい。ほかのエンターテインメントのカテゴリと比較すると、ゲーム業界は驚くほど見事に持ちこたえてきた」

 しかし、E3で最大規模のブースを出していたのはソニーや任天堂、Microsoft、Electronic Arts(EA)、Ubisoftのような企業だったとはいえ、E3は業界全体のイベントである。また、人で埋め尽くされた通路や、満室になったコンベンションセンター近辺のホテルは、多くの人が2010年には相当な数のビジネスが行われると考えていることを明確に示している。

 そうした巨大ブースが任天堂の携帯ゲーム機「ニンテンドー3DS」やソニーの「PlayStation Move」、Microsoftの「Kinect」を触りたい人々(触れない場合もあった)で埋め尽くされたのは言うまでもない。加えて、Microsoftが13日夜に行ったKinectの正式発表のようなイベントで信じられないほど長蛇の列ができたことも考えると、多くの人々が訪れた健全なE3はゲーム業界の前途が明るいことを示す兆候である、と感じずにはいられない。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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