Internet Protocol version 6(IPv6)のサービス提供が6月6日に開始されたことで、ますます難解になっている多様なデバイスをわれわれ全員がインターネットに接続し続ける道が開かれた。
--IPv6が重要なのはなぜか。IPv6がなければ、接続可能なデバイスの数がすぐに上限に達してしまうだろう。現行規格であるIPv4は、IPアドレス数が43億個しかなく、使い尽くされつつある。筆者の同僚のStephen Shankland記者が指摘したように、これは新しいインターネットサービスを創設したい企業や、さらに数百万台のスマートフォンを販売したい通信事業者にとって深刻な問題である。
インターネットに接続できなければ、われわれが使用するインターネット接続の電話やサーモスタット、バックパックを製作する企業は廃業に追い込まれ、ユーザーはハイテク機器が使えなくなる。そしておそらく筆者は失業するだろう。
IPv6を可能な限り早く導入しなければならないという決定的な必要性があるわけではない。とは言っても、インターネットの仕組みは既に変わり始めている。
--自分のインターネットサービスプロバイダー(ISP)がIPv6サービスを提供しているかどうかはどうすれば分かるのか。利用しているISPに電子メールを送付し、IPv6が現在提供されているかどうか聞くことは確か可能だ。だが、Test-IPv6.comというサイトにアクセスするほうがはるかに簡単である。このサイトでは、ユーザーの接続状態をすぐにテストして、IPv6への対応状況を知らせてくれる。このサイトで分かるのは、自分のIPv4アドレス、IPv6アドレスがあるかどうか(ある場合にはそのアドレス)、現在のブラウザやコンピュータが現在の場所でどのように動作するのか、自分のIPv6対応状況がブラウジングに与える影響だ。
まずはこのサイトを訪れてから、さらに疑問があれば自分のISPに連絡するのがいいだろう。筆者の現在のISPはComcastで、同社はIPv6関連の疑問に対する専用サイトを設けている。
--IPv6を利用するためには、何を変える必要があるのか。理論上は、自分のモデムやルータ、OS、ソフトウェアをチェックする必要があるだろう。ただし、実際はそれほど面倒なことではない。
前述のTest-IPv6.comでは、自分のモデムとルータのステータスが分かる。モデムがISPから供給されている場合、そのモデムがIPv6に対応するようにするのはISP側の責任と思われる。サードパーティーのモデムを使っているなら(筆者はちょうど買ったところだ)、自分で何とかする必要がある。
米CNETのルータの専門家であるDong Ngo記者は、米国で発売されているIPv6対応ルータのトップ5を記事にまとめている。また、Wikipediaでは対応ルータが次々とリストに追加されているので、これを確認することもできる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス