編集部注:今回のレビューは前編、後編に分けて詳しくレビューしていく。本稿はその前編である。
海外では「Internet Explorer 9」(IE9)の正式版がリリースされた(日本語版は東日本大震災に伴いリリース延期)。今回のバージョンでは、レイアウトの変更、高速化のほか、多くの機能が徹底的に改善されている。この記事では、その内容を詳しく見ていくことにしたい。
結論:Internet Explorer 9はあらゆる面で驚くほど競争力が高くなっている。軽快なブラウジング、ミニマリズムに徹したレイアウト、革新的な機能によって、このブラウザはこれまでのIEで最高のバージョンに仕上がっているだけでなく、Internet Explorerを再びブラウザ戦争で戦えるものにしている。最大の欠点は、「Windows 7」か「Windows Vista」でしか動かないということだ。「Windows XP」のユーザーはIE8で打ち止めとなってしまった。
レビュー:Internet Explorer 9を一言で表せば、「今回はひどくない」ということだろうが、同ブラウザに施された変更はそう簡単に言ってしまえるような浅いものではない。Microsoftは、2010年に開始したこの取り組みで、開発者と一般ユーザーに対する同ブラウザの印象を、Windows 7並にすることを狙っている。Microsoftは機能が揃っていない段階から、開発者に対するプレビューを頻繁に行い、ウェブ開発者に対してこのブラウザで何ができるかを示してきた。同社がインターフェースを追加したのは、最初のベータ版をリリースしたときからだった。このブラウザはその時点までに、標準のサポート、ページのレンダリング速度などで、開発者に強い印象を与えており、すでに彼らは前向きな印象を抱いていた。
MicrosoftはIE9のインストーラをOSに応じて4種類用意しているため、正しいものをダウンロードするよう気をつける必要がある。用意されているインストーラの種類は、Windows 7 32ビット版、Windows 7 64ビット版、Windows Vista 32ビット版、Windows Vista 64ビット版であり、Microsoftのサイトに行けば自動的に判定されるはずだ。ダウンロードの手順は極めて簡単というわけではないが、減点するほどの問題ではない。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス