BTは現地時間9月25日、Nortel NetworksのIP電話スイッチ「Communication Server 2000」をベースにした、政府機関および大企業向けの安全なホステッド型IP電話システム「BT Hosted Voice」を発表した。
BT Hosted Voiceは、英国政府通信司令部(GCHQ)に所属し情報保証サービスを行う通信電子セキュリティグループ(CESG)により、「限定的な」音声トラフィックシステムとして認可されている。
同サービスはすでに、匿名の大口顧客を1つ獲得しており、2008年1月にはその他の顧客にも提供開始される予定だ。
BTグローバルサービス部門のコンタクトセンター責任者を務めるAndrew Small氏は、同日次のように語った。「これは、われわれが(匿名の顧客のために)すでに利用しているプラットフォームだ。現時点で5万人のユーザーがおり、1日に100万件の通話を扱っている。これからは、このプラットフォームを他の顧客にも提供していく」
同プラットフォームを利用し、またそれをBTの次世代ネットワーク「21st Century Network」インフラと統合していくことは、国内でも国外からでも同じように接続できる柔軟性をユーザーに提供することにつながる、とSmall氏は説明する。「さらに、短時間でのスケールアップも容易になる。ネットワークに迅速に新規ユーザーを追加したいときも、うまく対応できる」
Nortelのシステムをベースにしたことにより、BT Hosted Voiceの顧客はいずれ、NortelとMicrosoftの「ユニファイドコミュニケーション」プラットフォームも利用できるようになる。このプラットフォームには、ウェブカンファレンス、インスタントメッセージ、プレゼンス技術といった機能が含まれる。
BTとNortelは、1990年から協力関係にあり、「FeatureNet」のような既存製品からこの新しい製品へと「少ないリスクで、管理された」移行を進めることを約束している、とSmall氏は言う。同氏はまた、BT Hosted Voiceがやがて中規模市場の会社や地方政府機関にも利用されるようになるとも予測している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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