中国政府の情報産業部は米国時間5月16日、3G携帯電話で欧州や米国のネットワークプロトコルを使用することを認可した。新華社通信が現地時間18日に伝えた。
このたび認可されたのは、欧州のWCDMAおよび米国のCDMA2000の両規格。中国で認可された3G規格は、同国独自のTD-SCDMAとあわせて3つになる。中国政府は2008年の北京オリンピックにあわせて3Gを本格的に導入するとしている。中国の4大通信事業者であるChina Netcom、China Telecom、China Mobile、China Unicomの各社は、いずれも3Gへの投資を進めていると述べる。
新華社通信によると、副情報産業相Xi Guohua氏は「どの規格を採用するかは、通信事業者に選択させる。しかし、発行される3G免許の数は政府が決める」と述べているという。
3Gの免許はまだ1つも発行されていない。TD-SCDMAは2006年に認可されているが、国際メーカー各社は同標準に対応した電話機の製造に消極的な姿勢を見せており、製品を開発しているのはサムスン電子とMotorolaだけとなっている。
中国は2006年、国産のワイヤレス暗号規格WAPI(WLAN Authentication and Privacy Infrastructure)を国際標準とすることに失敗した。中国はこれについて、IEEE標準化委員会が仕組んだ謀略だと同委員会を非難したが、委員会はWAPIの詳細が明かされていないとして応酬していた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス