Motorolaは米国時間5月23日、パキスタンが最大規模のモバイルWiMAXネットワークを提供する計画であることを発表した。
MotorolaはパキスタンのWateen Telecomに802.16eベースのMotowi4ネットワークを提供する。最初は100万人規模の契約者が見込まれており、その後全国的に普及すると思われる。
発展途上国のパキスタンは今なお広範なブロードバンドのインフラ基盤がない。
今回の導入は、WiMAXの普及において画期的な出来事となる。WiMAXは、30マイル(約48km)範囲をカバーし、最大で75Mbpsのブロードバンド通信が可能な高速ワイヤレス技術である。固定WiMAXネットワークで使用される802.16-2004標準規格は、802.16eが大規模に導入されるので採用されない。802.16eは最近WiMAX Forumで合意に達している。
「われわれは(802.16-2004を)飛び越えて802.16eを導入することを18カ月前に決定した」とMotorolaのMotowi4担当マーケティングディレクターPaul Sergeant氏が5月23日、ZDNet UKに述べた。「合意後いかに速く出荷できるかという事案に、われわれはしばらく取り組んできた」(Sergeant氏)
「802.16eは、移動性に関するニーズに対応しているので、さらに大きな市場が見込まれる。また、われわれは802.16eが固定ブロードバンドのソリューションとしても優れていると考えている」(Sergeant氏)
一部のアナリストによると、パキスタンの契約は、業界の主要事業者が支持しているのが、固定ブロードバンドではなく、モバイルWiMAXだということを示す証拠となるという。
「実際に興味深い事は、MotorolaがAlcatelやSiemensのように、本当にモバイルWiMAXに重点を置いているということだ」とOvumの通信アナリストJulien Grivolas氏は述べた。
「モバイルWiMAXは、小規模ベンダーとOEM契約を交わすことになる固定WiMAXとは対照的に、主要事業者にとっては重要なものとなるだろう」(Grivolas氏)
Motorolaは現地時間5月23日、同社のWiMAX製品のサードパーティーとの相互運用性に関する初の公式デモンストレーションを行った。ウィーンで開催されたWiMAX World Europe Conferenceで、Beceem CommunicationsのモバイルWiMAXチップを組み込んだサードパーティーのPCMCIAカードを披露した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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