沖電気工業とYRPユビキタス・ネットワーキング研究所は3月中旬より、神戸空港で「ユビキタス空港情報提供サービス」の実証実験を開始する。両社が2月9日に明らかにしたもの。
神戸空港のターミナルで、利用客に携帯情報端末を貸し出し、無線ネットワークを介して道案内や緊急情報の通知をする。
ターミナル内に無線ICタグ(RFIDタグ)約1200個と、短距離無線通信規格「ZigBee」に準拠したアクセスポイント約30個を設置。固有番号を登録する。利用客の移動にあわせ、携帯情報端末が固有番号を取得すると、位置情報などに応じて管理サーバから最適な情報を呼び出す。
航空機の出発時間や搭乗ゲートの変更、空港に接続する鉄道の遅れといった情報を通知するほか、利用客の現在位置をもとに近くの店舗やトイレを案内する。また現在位置から搭乗ゲートに到着するまでどのくらいの時間がかかるかも通知する。
航空機の出発間際に利用客が搭乗できていない場合は、航空会社の係員が利用客の現在位置を把握し、誘導する。このほか災害時時の避難ルートを案内する機能も実験する予定。案内や通知は、図、字幕、音声により提供。耳の不自由な人には、案内内容を手話映像で解説する。
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