ラスベガス発--ネットワーク製品メーカーNetgearとインターネット電話プロバイダSkypeは米国時間1月4日、世界中で普及しつつあるVoIPサービスを利用できるように設計されたWi-Fi電話機を公開した。
このWi-Fi電話機を使うことで、Skypeユーザーであれば、Skypeのサービスにアクセスし、世界中の誰とでも通話が可能になる。この電話機は、2006年の第1四半期に発売が予定されている。また、価格については、同四半期に発表する予定だとNetgearとSkypeは述べた。
Consumer Electronics Show(CES)で両社の関係者が語ったところでは、Skype利用者ならば、この電話機の購入後にユーザー名とパスワードを入力するだけで通話が可能になるという。無線インターネット接続の種類は問わず、パソコンも不要だ。
この電話機は、適切なネットワークIDをユーザーが持ってさえいれば、暗号化されたWi-Fiネットワークでも利用できる。ただし、書店やカフェで提供されている有料のWi-Fiシステムでは使えない。また、このシステムは複数のアクセスポイントにまたがって機能するようには設計されていない。
NetgearのCEO、Patrick Loは、「この電話機の導入で、世界中のSkypeユーザー数が10倍に増えるはずだ」と述べている。「料金が高くて国際電話をかけることができないという制限を、この電話機は取り払うことができるだろう」(Lo)
SkypeのCEO、Niklas Zennstromも、Loが手にしたWi-Fi電話機を呼び出してデモンストレーションに加わった。
Skypeを使うと、場所に関係なく、Skypeユーザー同士で無料通話が可能になる。Skypeユーザーでない相手にも、「SkypeOut」サービスを使って電話をかけることができる。同社は9月にeBayに買収されたが、SkypeOutなどのようなプレミア商品のほか、ボイスメールや電話転送機能を提供することによって利益を得ている。
Loによると、Skype Wi-Fi電話機は、発売当初は一般ユーザーをターゲットとしており、企業向けではないという。
「企業ユーザーはアクセスポイント間のローミングを必要とするので、企業コミュニティ向けにはより高級な装置が必要になる」とLoは述べる。
Jupiter Researchが10月に実施した調査によると、2010年までに、2040万件の米国家庭が何らかの形態のVoIPサービスに加入すると予測されている。一方、In-Statの調査では、VoIPが広く利用されるようになるには、無線を使用できる電話機が必要だということが示されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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