海外でも「Skype+Wi-Fiホットスポット」の動き

Ben Charny (CNET News.com)2005年07月14日 19時52分

 大手Wi-FiホットスポットオペレータのBoingo Wirelessは米国時間12日から、VoIPソフト「Skype」を利用する数百万人のユーザーを対象に、格安料金のサービスを開始した。

 EarthLink創業者のSky Daytonが設立したBoingoは、高速インターネットアクセス用のWi-Fiテクノロジーを提供している。現在、同社のサービスは約1万8000カ所のWi-Fiホットスポットで使われている。Skypeは無料もしくは格安料金でインターネット通話を可能にする代表的なVoIPソフトウェア・プロバイダーだ。

 12日から始まった同サービスにより、Skypeユーザーは、BoingoホットスポットでSkypeのサービスを無制限なら月8ドル、2時間までなら3ドルで利用できるようになる。ホットスポットの使用はSkypeだけのサービスに限定されるが、Boingo側から見ると大幅な割引となる。通常Boingoはインターネットの利用形態にかかわらず、無制限で同社のホットスポットを利用できるサービスに1カ月あたり22ドルを課金している。

 「インターネット電話を促進するうえで、手頃な価格でブロードバンドを利用できることが最も重要だと考えている」とSkype共同創設者のNiklas Zennstromは述べている。

 今のところ、SkypeとBoingoのサービスを利用できるのは、MicrosoftのWindows搭載マシンに限られている。

 「Skypeとの協力関係は、パブリックアクセスのWi-Fiが進化し、VoIPを含むところまで発展したことを示すものだ。音声通信は常に最も重要な手段であり続けてきたが、いまや従来のネットワークから離れつつある」とBoingo社長のDavid Haganは述べている。

 SkypeにとってBoingoとの提携はこれが最初だが、BoingoにとってVoIPは目新しいものではない。今年始め、Boingoと世界最大の商用VoIPオペレータであるVonage(ニュージャージー)は、それぞれのサービスを共同で提供することに同意した。Boingoによると、同社は携帯電話メーカーと協力し、Wi-Fi対応電話に同社のソフトウェアを統合していく予定だという。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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