ソフトバンクグループのBBモバイルとノーテルネットワークスは、無線パケット通信方式HSDPAの実証実験を行い、14.4Mbpsで通信することに成功した。ノーテルが6月6日に明らかにしたもの。
HSDPAは、W-CDMAを高度化したパケット通信方式である。現在利用されているGSMベースのUMTSに比べ、1基地局当たりのデータ容量は30倍、ユーザー数は2倍まで増やせる。
実験は、BBモバイルが総務省から取得した1.7GHz帯W-CDMA実験局本免許にもとづき、5月30日から行っていた。ノーテルによると「1.7GHzの周波数帯において、国内通信事業者がHSDPAの実験を行った初めてのケース」という。
実験にあたって、ノーテルは自社製UMTS基地局やUMTS Radio Network Controllerなどの既存製品を利用して、HSDPAで14.4Mbpsの最大速度を実現した。「当社製品は、ソフトウェアをインストールするだけで安価にHSDPAに対応できるように設計されている」(同社)
ノーテルは、6月8〜10日に幕張メッセ(千葉県千葉市)で開催されるNetWorld+Interop Tokyo 2005で、この実証実験の一部内容を紹介する。
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