Cisco Systems、Siemens Communications、Aruba Networksを含む無線通信機器メーカー数社は、ラスベガスで今週開催される「NetWorld+Interop」で新製品や機能強化した製品を発表する。
Ciscoは米国時間2日、Airespaceの買収後初の製品を発表する予定だ。「Wireless Location Appliance 2700」と呼ばれるこの製品は、802.11技術をインストールした無線LANデバイスをトラッキングしてその位置を数メートルの範囲まで検出するというもの。検出されるデバイスとしては、ノートPC、PDA(携帯情報端末)、無線LANを利用した携帯電話、そして802.11無線ICタグ付きデバイスが含まれる。
イーサネットケーブルの代わりに無線を使用して、企業ネットワークやインターネットへの接続を可能にする無線LAN製品市場は、過去1年にわたって盛り上がりを見せている。Ciscoが今年始めに新興企業のAirespaceを4億5000万ドルで買収したことは、この市場の盛り上がりを裏付ける出来事となった。無線LAN技術が成熟するなか、機器メーカー各社では引き続き製品ラインのアップグレードや刷新を進めている。
NetWorld+Interopでは、Aruba Networksも「Personal Access Point」と呼ばれる新製品を発表する。同社製アクセスポイントにロード可能なこのソフトウェアは、顧客が勤務先のWi-Fiネットワークに自宅からアクセスできるようにするものだ。
ただし、コストの高さがこの製品の短所になる可能性もある。顧客はこのソフトウェアに250ドルを支払うだけでなく、200〜500ドルもする新しいアクセスポイントを揃えなくてはならない。それでも、主要な営業スタッフや出張の多い企業幹部には、この製品がアピールするかもしれない。
Meru Networksという別の新興企業では、利用可能な帯域幅を拡大する無線関連製品を発表する。帯域幅の拡張は、たとえば証券取引所のように、無線LANへのアクセスを必要とするユーザの集中度が高い場所で特に重要だ。Meruは、それぞれ4、8、12のチャネルを利用できる新製品を用意する。
Siemens Communicationsも、NetWorld+Interopで自社製無線LAN製品を発表する。同社の「HiPath Wireless」製品群は、Chantry Networksの買収で獲得した技術をベースに開発されたもので、アクセスポイントだけでなく、それを管理する無線のスイッチも含まれている。
イーサネットスイッチメーカーのEnterasysも、新しい無線ソリューションを発表する。同社は先週、Trapeze Networksという新興企業からソフトウェアのライセンスを取得したことを発表した。Enterasysはこのソフトウェアを自社のスイッチ類に採用し、既存の無線アクセスポイント製品を集中管理できるようにする。3ComやNortel Networksではすでに、Trapezeの製品を再販している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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