ボーダフォンは2月14日、無線パケット通信規格HSDPAの実験用無線局の免許を取得し、東京都江東区とその周辺でフィールド試験を開始した。フィールド試験を行うのは、NTTドコモに次いで2番目となる。
HSDPA規格は、第3世代移動体通信システムの標準化プロジェクト(3GPP)で策定された高速データ通信方式で、現在のW-CDMAのデータ伝送速度が384kbpsであるのに比べ、37.5倍となる最大14.4Mbpsの高速データ通信サービスが可能になる。HSDPAは現在採用されているシステムとの親和性が高く、次世代の高速通信サービスとして開発が進められている。
同規格については、国内の幾つかのキャリアも試験を進めており、NTTドコモは2005年中の導入を目指している。2月10日に携帯電話事業に参入を決めたイー・アクセスも、通信規格にHSDPAを採用することを決めており、2006年の番号ポータビリティ制度導入に合わせて携帯電話事業に参入する。ボーダフォンは導入の時期を未定としているが、今度の日本でのフィールド試験を始まりとして、グループを挙げて同規格の実用化を進めていく。
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