NTTドコモは11月17日、同社の第3世代携帯電話FOMAの新機種「901iシリーズ」を発表した。端末を提供するのはシャープ、富士通、NEC、パナソニック モバイルコミュニケーションズ、三菱電機の5社。このうち、シャープ、富士通、NEC製の端末はiモードFeliCaに対応する。11月26日より順次販売を開始する。
901iシリーズではメール添付容量および着うた/着モーションの容量が500Kバイトまで拡大され、200万画素の静止画や最大75秒の動画が送れるようになった。また、HTMLメールのデコメールをmova端末に送信できるようになっている。
端末はいずれもステレオツインスピーカーを搭載し、3Dサウンドに対応する。また、アップルのiTunesなどを利用し、PCから端末のminiSDカードに楽曲を転送して再生できる機能も備える。対応コーデックはAAC、ビットレートは128kbpsという。
携帯電話端末向けのウイルスが登場していることから、901iシリーズでは新たにセキュリティスキャン機能を搭載した。これはマカフィーと共同で開発したもの。プログラムやデータを端末にダウンロードする際、端末の動作上問題を引き起こす要素があれば自動的に検出する。ただし定義ファイルは自動更新されず、ユーザーが手動で行う形となる。ほかにも遠隔ロック機能を備え、あらかじめ登録した電話番号から指定回数着信させることで盗難時に第三者が不正使用できないようにした。
同社によると、FOMAの契約者数は11月15日時点で約730万件といい、900iシリーズの累計販売台数は約560万台という。「900iシリーズの投入でFOMA契約数の伸び角度が変わった」(NTTドコモiモード企画部長の夏野剛氏)。新機種の投入によって900iシリーズの店頭価格が下がることから、同社が目標とする1060万件は2004年度中に達成する見込みだ。901iシリーズについても、「シリーズ全体で1000万台は売れる」(夏野氏)と自信を見せる。
11月26日に発売されるのはシャープ製のSH901iCだ。ほかの端末の発売日は未定となっており、「年内に発売される端末はシャープ製も含めて2〜3機種」(説明員)という。価格については、「900iシリーズと同等になる見込み」(同)といい、3万円前後になるとみられる。
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