周囲の人に嫌な顔をされたり、「静かに」と注意されたくらいでは携帯電話の習慣を変えられないという人は、米国フロリダ州のセントピーターズバーグを訪問することをお勧めする。そこでは、思慮分別に欠ける携帯電話の使い方をすると、警察官が飛んでくる。
セントピーターズバーグ警察の報告書には、週末に一人の警察官がWarronica HarrisとTerrell "K.C." Tolsonの二人と出くわした時の一部始終が詳細に記録されている。二人は同地のBaywalk Plazaという映画館で「Catwoman」を鑑賞しようとしていたが、オープニングの映像が流れ始めたにも関わらず携帯電話で話し続けていた。
警察の報告書によると、警官は二人に携帯電話の使用をやめるよう注意したが、それに対する二人の対応はEmily Post(全米で有名なエチケット本の著者)が執筆した本に書かれたマナーとは程遠いものだったという。具体的には、Harrisは警官の「頭を殴ってやる」と罵り、Tolsonも同警官の身体の他の部分を殴ってやると悪態をついたという。
報告書には「容疑者が反抗的態度を取ったため、容疑者をめがけて催涙スプレーを噴射した」と書かれており、結局二人は治安紊(ぶん)乱行為の容疑で検挙されたという。同報告書は、「逮捕はその晩の目的にかなったものだった」という曖昧な表現で結ばれている。
携帯電話の普及に伴い、今や携帯電話の適切な使用は現代社会の最大のエチケット問題となっている。米高速鉄道サービス大手のAmtrakからオペラハウスのLa Scalaに至るまで多くの企業/団体がマナーを守った携帯電話の使用を呼びかけている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」