KDDIは12日、パケット料金が定額となる「CDMA 1x WIN」対応の新端末3モデルを発表した。すべての機種にメガピクセル以上のカメラを搭載し、ゲームや地図がスムーズに動くBREWアプリケーションのEZアプリにも対応する。
新たに発表されたのは、W21SA(三洋電機)、W21S(ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ)、W21K(京セラ)の3機種。クアルコムのハイエンド携帯電話向け最新チップセットMSM6500を搭載し、リッチコンテンツもストレスなく利用できるようになる。これに伴い、ロールプレイングゲームの代表作、「ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」といった最大600KバイトのリッチアプリケーションがEZアプリとして利用可能となる。
左からW21S、W21K、W21SA |
また、これらの端末にはMacromedia Flashが搭載される。EZwebのメニューもFlash化され、これまでテキストのみで表示されていたメニューが、カーソルをあわせるとポップアップで詳細画像が表示されるようになる。パケット通信料の定額サービスを利用していないユーザーに負担がかからないよう、この表示方式にパケット通信料はかからない。また、Flashを利用した公式コンテンツとして、動く待ち受け画面やマンガコンテンツなども提供される。
さらにKDDIでは、新端末の登場にあわせてEZ着うたにステレオ楽曲を用意した。ステレオツインスピーカー搭載モデルであれば、高音質で臨場感のある着うたステレオバージョンが利用できる。また、今回発表された新モデルは、音質の良い「AACコーデック」に全機種対応しているという。
W21SAは、2.4インチ大画面液晶とオートフォーカスつき200万画素CCDカメラが搭載されている。また、FMラジオの録音機能がついたことも特徴だ。色はゼロホワイト、ソリッドミント、カスタムブラックの3色。W21Sは、2.4インチQVGA高輝度液晶と130万画素CCDカメラ、ステレオスピーカーを搭載しており、色はエナジーレッド、フューチャーホワイト、ヒーリングシルバーの3色。W21Kは、49mm×98mm×25mmのコンパクトボディに、131万画素CMOSカメラが搭載されており、アメージングブルー、リーセントシルバー、メリーピンクの3色が用意されている。
販売開始時期は、W21Sが7月下旬、W21SAおよびW21Kが8月上旬。それぞれオープン価格だが、KDDI執行役員au商品企画本部長の牧俊夫氏によると、「W21SAは、2万円台半ばから後半、W21Sはそれより少し安価となり、W21KはWIN端末のエントリーモデルとして思い切った価格付けができるのではないか」としている。
KDDIは、2003年度の契約者の純増数でシェアトップとなり、パケット料金の定額制を導入した2003年度下期については純増シェア約60%となっていた。だが、NTTドコモも定額制を導入した今年6月には純増シェアトップをドコモに奪われている。この点について牧氏は、「(ドコモが同様のサービスをはじめたこともあるが)新しい端末が長い間発売されなかったことも要因」としている。牧氏によると、現在のCDMA 1x WIN対応端末の契約台数は約60万台。今回の新機種については「1機種につき40〜50万台は売りたい」としており、「年度内にはWIN対応端末の契約台数をトータルで300万台としたい」と述べた。
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