McDonald'sは、米国内の同社店舗にWi-Fiサービスを提供する業者としてWayportを選択した。
テキサス州オースチンに本社を構えるWayportは、McDonald'sの店舗約3000店で、Wi-Fiサービスを今年末までに提供することになる。同社はまた、国内にあるMcDonald'sの残り1万店舗でもゆくゆくはこのサービスを提供することになると見られている。
Wayportは過去9ヶ月間、サンフランシスコのあるベイエリア、オレゴン州ポートランド、アイダホ州ボイジーを含む各地の店舗で試験プログラムを実施し、約300のMcDonald's店舗で無線インターネット接続サービスを提供してきた。同社は、ニューヨークやワシントン州シアトルのMcDonald's店舗にサービスを提供しているCometa Networksや、米国中西部で同様の実験を行っていた東芝の現地法人などと、McDonald'sとの契約を求めて争っていた。
McDonald'sは、すでにシアトル、シカゴ、ニューヨークにある数百のテスト店舗で、Wi-Fiサービスの提供者をWayportへ切り替えはじめているという。他の市場に関する発表は、今後数カ月のうちに行われる。
McDonald'sでは、2時間の無線インターネット接続に2.95ドルを徴収する計画だ。同時に、Wayportが用意している、1カ月あたり29.95ドルで全米のWayportアクセスポイントに無制限で接続できるサービスなど、他の料金プランも利用できる。ローミングパートナーを介して利用できる各種のサービスオプションについては、間もなく発表予定だという。
Wayportの無線インターネット接続サービスは、Four Seasons、Wyndham、Hiltonなどのホテルチェーンに属する700のホテルを含め、全米の800カ所以上で提供されている。それ以外にも、テキサス州ダラス、カリフォルニア州サンノゼなど6つの主要な空港などでも利用可能だ。さらに、同社のサービスは、全国各地にある数百のUPS店舗でも利用できる。
Wayportでは、AT&T WirelessやSprint、SBC Communicationといった携帯電話キャリアとも提携を行っている。
Wi-Fiへの関心が高まるなかで、アナリストらは小売店舗が無線インターネット接続サービスから利益を上げる可能性について懐疑的 な見方をしている。だが、McDonald'sにとっては、Wi-Fiアクセスサービスは、ハンバーガーやポテトを売るための手段の1つに過ぎない。
「われわれは、Golden Arches(McDonald'sの別称)がすばらしい食事と無線インターネット接続を提供する場所として、真っ先に選ばれるようにしたい」とMcDonald'sの米国IT部門副社長のJim Sappingtonは声明のなかで語っている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向け に編集したものです。
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