U.S. Roboticsは、802.11g対応ネットワーク機器をアップグレードした。新たに発表された製品の伝送速度は125Mbpsだ。
新しい製品は現地時間4月6日、ロンドンで開催されたWLANショーで発表された。昨年正式に標準として承認された802.11gは54Mbpsの通信速度を実現する仕様だが、ほとんどの無線機器メーカーでは、既に108Mbpsの通信速度を実現している。ただし、125Mbpsもの通信速度を実現するのは、U.S. Roboticsが初めて。
今年1月にBroadcomが通信速度125Mbpsの機器を発表したことを受け、バッファローやBelkin、Linksysなどのライバルメーカーは、これに対抗する同等製品をリリースすると見られている。
U.S. Roboticsの欧州セールス&オペレーション担当ディレクターのPeter Blampiedは、既に802.11g対応機器を利用中の顧客には、ファームウェアとドライバのアップグレードをウェブサイトから無料で提供するという。「現在U.S. Roboticsのワイヤレスソリューションの購入を検討中の人には、125Mbps対応機器を購入するようにお勧めたしたい」と同氏は付け加えた。
今年に入ってSynergy Research Groupが発表した調査結果によると、ワイヤレスネットワーク機器の売上は2003年には25億ドルに達し、前年比40%の成長を記録したという。
また、市場調査会社Allied Business Intelligenceの話では、来年はマルチメディアアプリケーションがけん引役となって、802.11a/gデュアルバンド対応機器の出荷台数が802.11g対応機器を上回る見込みで、市場は大きく様変わりするという。さらに2009年には9500万ものWi-Fi対応ネットワーク機器が出荷されると見られている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス