24日(米国時間)、携帯電話のユーザが契約先の通信会社を変更した後にも、元の電話番号を使えるという新規則が米国内で施行され、小さな問題に直面したプロバイダもあれば、手続きのための行列ができたとプロバイダもあるなど、様々な反応が見られた。
米連邦通信委員会(FCC)が定めた電話番号ポータビリティに関する規則では、加入電話や携帯電話のサービスプロバイダから新しい携帯電話会社へ契約変更する場合、ユーザは電話番号をそのまま使うことができる。この規則によって、通信会社間の競争が激化すると同時に、ユーザにとっては現在の電話番号が使えなくなる心配をせずに、電話会社を選べる自由が広がる。
米Cingularのサンフランシスコにある店舗では、顧客のひとりCarlos Quinteroが、「私は同じ電話番号を9年間使っている。はじめはPacific Bellで、その後、合弁後のCingularと契約した。Cingularには監禁されたような状態だった。サービスの悪さは、電話番号を変更したくない場合になすすべがないことを承知の上だった。でも最近は、以前より親切になった」と語った。この顧客は、現在の契約が切れたら、新しいプロバイダを探すだろうと述べている。
しかし、新ルールが施行されたからといって、全ての契約者が通信会社の変更を検討しているわけではない。
約3年間AT&T Wirelessと契約しているBob Meyerは、「契約している通信会社の変更を考えているが、電話番号ポータビリティがその理由ではない。AT&Tとの契約があと1ヶ月で切れるので、他のファミリープランを探している」と語った。
携帯電話会社から上がってきている報告によると、オンラインや店舗での繁忙状況や売上の変化は各社まちまちだ。
Verizon Wirelessのサンフランシスコにある店舗のマネージャ、Kurt Meyersによると、「我々は休日の営業時間を延長し、また早朝7時から営業したエリアもある。それでも開店前に順番待ちの列ができたところもあった」という。
米国全体でみると、Verizonは、昨年の同時期に比べ、売上を2〜4倍に伸ばすとみられている。
一方Cingularでは、新規則施行の初日は、店舗での手続き業務が予測されたよりも大変だったが、殆どの顧客が同社のウェブサイトで契約変更の手続きをしていると、広報担当のWill Davisが説明している。
また、T-Mobileでは、来店客が大幅に増加した店舗もなかにはあったが、他の店舗では微かに客足が増えただけだったと、同社広報担当のBryan Zidarは語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス