コンサートの予約チケットの支払いに、既存のバーコードと携帯電話を利用した新しいサービス、「mコマース」がオーストラリアで導入される。
「mobi-tickets」と呼ばれるこの特許取得済みの技術は、豪Aura Digital Communications が英Mobiqaからライセンスを受け、アジア太平洋地区で販売する。この技術はバーコードを画像メッセージとして携帯電話に送信。送られたバーコードは、ふつうのPOSシステムで読み取ることができる。
このバーコードは、画像メッセージを見られるものならどの携帯電話機でも表示可能で、市場に出回るもののおよそ80%をカバーできると、Aura のディレクター、Adam Dunneは話している。携帯電話で画像メッセージをやりとりする標準には、Nokia のSmart Messaging とSonyの Enhanced Message Serviceという二つの規格があるため、このバーコードの画像は両方のフォーマットで送信される。そして、「sniffer」という特別な技術を使って、どちらのフォーマットが相応しいかを割り出すという。携帯電話機が画像メッセージを表示できない場合には、固有の番号が送られ、会場のスタッフがこの数字を手入力するという仕組みになっている。
Mobi-ticketsは来月、シドニーのMetro Theaterで初めて使われる予定で、同社ではこの方法を使って、Magic Dirt、Echo & the Bunnymen、 The Frames, Killing Jokeなどのコンサートのチケットを配信するという。
「チケットを予約した顧客にはSMS(Short Message Service)が送られる。このメッセージには、mobi-ticketsと呼ばれるバーコードが、予約の確認やイベントの詳細情報とともに含まれている。会場の入口では、係員がデンソー製のスキャナーを使って、携帯電話に送られたバードコードを読み取る」(Dunne)The Metroのエンターテイメント・マネージャー、Leo Crawfordは、mobi-ticketsについて、「予約完了後、数分以内にチケットを顧客の携帯電話に配信でき、またキャンセルや再発行も容易になる。この技術は、チケット販売ビジネスの主流になるだろう」と述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」