京セラの米国法人Kyocera Wirelessは、ネブラスカ州オマハで暮らすある家族から、同社製携帯電話機のPhantomというモデルが爆発したとの報告を受けて、同モデルを出荷停止にした。同社関係者が明らかにしたもの。
「我々は、この事故の全容が解明されるまで、事故の完全な予防措置として出荷を停止する」と同代表は述べた。同社は、すでに報告を寄せた家族から直接詳しい説明を受け、「24時間無休で」調査を行なっている最中だが、まだ爆発した携帯電話機の残骸を調べるには至っていない、と述べている。同社では今のところ、リコールの予定はない。
この電話機はモデルナンバー「KE413」で、6日(米国時間)に爆発したときは充電中でも使用中でもなく、けが人はいなかったとはいう。この家族は車で移動中で、家族の複数の人間が電話機のそばにいた。
携帯電話機の爆発事故の報告は、これで今週4度目となる。フィンランドの携帯電話機メーカー、Nokiaは、ヨーロッパで今年8月以降、同社製携帯電話が爆発する事故が3件発生し、火傷などのケガ人が出たとの報告を受け、現在調査を行なっている。
Nokiaの広報担当者Keith Nowakによると、同社は、現在調査中の3件の事故の原因は、バッテリーにあると考えているという。
爆発した3つのNokia製電話のうち2つで使用されていたバッテリは、オリジナルのものでなく、適切な安全策が講じられていない闇製品である可能性が出てきた。しかし3件目の事故が生じた携帯電話では、オリジナルの正規バッテリが使用されていた。
Nokiaの見解をよそに、事故の原因に対する人々の憶測はさまざまだ。コインや鍵が原因だという説もある。米Kleinschmidt Associatesの電気機器デザイナー、William E. Hathawayは、ポケット内の小銭などが電話機の金属製充電用ジャックと接触してショートを起こし、バッテリが過熱して爆発する可能性を指摘している。
Hathawayは、爆発した携帯電話の通気孔が塞がれていたのではないかとも推測している。こうした通気孔は、他の複数の安全策がうまく機能しなかった場合にのみ、気体や熱を外に放出する。ポケットに電話を詰め込むなどして、この通気孔を塞ぐと、ショートによって生じた過熱がさらに悪化する可能性がある、とHathawayは指摘した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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