日本テレコムは10月1日、米Sprint前CEOのウイリアム・エズレー氏、同前COOのロナルド・レメイ氏、リップルウッド・ホールディングスCEOのティモシー・コリンズ氏、同マネージングディレクターのジェフリー・ヘンドレン氏を日本テレコムの取締役候補として迎え入れることを発表した。
日本テレコムは8月21日に、株主が日本テレコムホールディングスからリップルウッド・ホールデイングスへ移行することを発表しており、日本テレコムの現社長、ウイリアム・モロー氏の後任も国内外で候補者の人選を進めている。
エズレー氏は、1980年にSprintの前身であるUnited Telecommunicationsに入社、1985年よりSprintのCEO、1990年より会長兼CEO、2003年5月より名誉会長およびコンサルタントとなっている。同氏は日本テレコムの株主移行の取引完了後に同社取締役会議長に就任する予定。レメイ氏、コリンズ氏、ヘンドレン氏の3取締役候補の今後の日本テレコムでの役割は、現段階では未定である。
左から、日本テレコム取締役候補のジェフリー・ヘンドレン氏、ウイリアム・エズレー氏、ロナルド・レメイ氏。 | |
日本テレコムは先日、前AT&Tのロバート・アクリーナ氏と前モトローラのメール・ギルモア氏が取締役に就任することも発表しており、同社経営陣に海外のテレコム業界経験者が揃うことになる。
エズレー氏は日本テレコムの取締役に就任することについて、「テレコム業界は、(IPを利用した通信への移行など)技術的な傾向が世界で共通している。文化の違いなどはあるかもしれないが、優秀な日本テレコム日本人経営陣と協力し、お互い学び合っていけるようにしたい」と語っている。一方のレメイ氏は、「我々がSprintを地方の電話会社から国際的な通信企業へと育て上げたのは、いい人材に恵まれていたこと、顧客のことを常に考えていたこと、そして積極的にイノベーションに取り組み、変革を起こし続けたからだ。日本テレコムの経営についても同じようにやっていきたい」と語った。
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