クロスウェイブ コミュニケーションズ(CWC)は8月20日、子会社のクロスウェイブ ファシリティーズ、クロスウェイブ サービスともに東京地方裁判所に会社更生手続き開始を申し立て、同日保全管理命令を受けた。CWCに37.9%を出資するインターネットイニシアチブ(IIJ)が同日明らかにしたもの。
CWCは企業向けに広域LANサービスやデータセンターの提供、管理・保守などを行ってきたが、赤字が続いていた。その営業損失は2002年の第1四半期に22億800万円、第2四半期に18億4700万円、第3四半期は14億3900万円、第4四半期は8億6800万円、そして2003年第1四半期は10億400万円となっていた。
今回の会社更生手続き申請により、筆頭株主であるIIJは財務上の影響を見込んでいる。これには、CWCへの貸付金17億2000万円、出資金41億9000万円、CWCが負債を返済不能な場合出資者として支払いを代行する確約「CDS(Cash Deficiency Support)」に基づく供与金50億円などがあるという。
またIIJは、ネットワーク、データセンター施設、通信サービスの一部をクロスウェイブから調達しているが、CWCが今後も通常通り営業を続けるため、サービス提供に関して支障は出ないとしている。
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