日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)は、米国電気電子技術者協会(IEEE)が先週、無線LAN規格802.11gを正式承認したことを受け、同規格に対応した無線LANチップ「TNETW1130」の供給を開始すると発表した。
同製品は日本TIが2002年11月14日発表していたマルチモード無線LANチップ。MAC(メディア・アクセス・コントローラ)とベースバンドプロセッサを1チップにした製品である。802.11b、802.11 b +(22Mbps)、802.11g、802.11a、802.11g+のネットワークに対応する。また802.11g+ターボ・モードにより、「他の802.11gソリューション製品と比較して、50%以上のスループット向上を実現した」(同社)という。
TNETW1130は通信品質制御(QoS)エンジンを搭載、セキュリティ面ではAES暗号化技術およびWEP暗号化技術を採用、WAP(Wi-Fi Protected Access)暗号化技術用のハードウェアアクセラレータを搭載する。
同社では、TNETW1130の供給に関して、米SMC Networks、米U.S. Roboticsといった既存の顧客企業に加え、新たに米NETGEAR、韓国Samsung、英Sitecomなどが同社の顧客となり、802.11gやマルチモードWiFi向けの各製品に、TIの無線技術を採用することを明らかにした。
また、米Alpha Networks、台湾AMITなどのODM各社と協業し、包括的なシステムデザインを開発していくとしている。これにより、「顧客が最新の802.11g製品をいち早く市場投入できるようにする」(日本TI)。
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