NECインフロンティア、小規模事業所の音声通信ネットワークをフルIP化

WebBCN (コンピュータ・ニュース社)2003年02月20日 10時19分

 NECインフロンティア(斉藤紀雄社長)は2月19日、オフィスコミュニケーションゲートウェイ「Aspire」の新ラインアップとして、従業員20−30人程度までの小規模事業所向けの「Aspire Sタイプ」を3月3日から販売開始すると発表した。価格は約55万円(外線4回線、電話機12台の場合)で、初年度1万セットの販売を目指す。

 「Aspire Sタイプ」は、従来の「キーテレホン(事業所用電話システム)機能」に加え「IPゲートウェイ機能」を装備したほか、内線のフルIP化に対応することで、音声とデータが別々に運用されていた回線の共用化を可能にする。同システムを導入し、企業の各拠点間をIP-VPNなどと接続することで、通信費削減を実現するとともに、内線側では、レイアウト変更にともなう配線や内線番号変更などに関する作業工数や費用を削減できる。

 また、一般的な同等クラスの機種と違い、IPだけでなく、従来型のアナログ回線やデジタル回線の音声通信もサポートしているため、顧客の要望に合わせて段階的にIP化を実現できる。IP化への移行については、主装置に拡張ボードを、また、多機能電話機本体にユニットを装着するだけで対応可能となるため、導入費用を抑えることが可能。

 多機能電話機については、今回新たにIP専用多機能電話機を追加し、端末のラインアップを強化した。機能面では、NTTのネームディスプレイ(発信者名表示)サービスに対応し、発信者の名前を漢字表記できる「漢字表示電話機」を採用。さらに、携帯電話の電話帳を多機能電話機にそのままコピーできるなど、携帯電話との連携を強化している。

 ネットワークは、有線LAN、無線LANの双方に対応しており、構内PHSと組み合わせることで、IP&ワイヤレスでオフィスのどこでもデスクと同じ仕事環境が実現できる。

 今後、同社は、「Aspire」シリーズを中核とし、音声とデータが統合されたメリットを最大限に生かすため、無線LANや業務用PDA「Pocket@i」との連携によって店舗やオフィスの情報武装化を進めるなど、事業所向けネットワークソリューションを強化していく方針。

NECインフロンティア

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