BBCをはじめとする各メディアの報道によると、WikiLeaksを支持する複数の活動家によって米国時間12月8日、クレジットカード会社MasterCardのウェブサイトが陥落したという。
「Anonymous」(匿名)を名乗るハッカーグループが、MasterCardサイトへの分散型サービス拒否(Distributed Denial of Service:DDoS)攻撃について、犯行を認めている。これはMasterCardがWikiLeaksへの寄付と支払いを6日に停止したことへの報復で、米CNETはこのMasterCardの決定を最初に報じていた。
MasterCardのメインサイトは8日午前、オフライン、あるいは読み込みが極端に遅い状態になった。またサイトへのping要求もタイムアウトになったが、これはサイトが接続不能だったことを示すものだ。
8日早朝、AnonymousはTwitterアカウント「Anon_Operation」(現在は凍結中)に以下の内容の声明をツイートした。
「http://www.mastercard.com/がダウンしていることが確認されたと、喜んで報告する」
BBCの報道によれば、MasterCard側は、サイトは今でも稼働しており、社外向けの企業サイトの部分でトラフィックが多くなっているだけだと主張しているという。またBBCは続報で、顧客が決済にクレジットカードを利用する機能については「影響がない」とのMasterCardのコメントを伝えている。
MasterCardを標的とする攻撃の前には、PayPalなどに対し、WikiLeaksに対抗する行動に反発したAnonymousによる攻撃が行われていた。
PayPalは3日、WikiLeaksへ寄付金が流れるのを防ぐため、WikiLeaksのPayPalアカウントを削除すると発表した。これを受け、Anonymousは支払いの停止が発表されたPayPalのブログにDDoS攻撃を行った。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」