ビジネス ソフトウェア アライアンス(BSA)は、東京都所在のソフトウェア開発会社(A社)がビジネスソフトウェアの著作権を侵害していた問題について、総額1億9716万5214円を支払うことでBSAメンバー企業と和解したと発表した。
本件は、BSAが組織内違法コピーの問題解決のため設置している情報提供窓口への通報が端緒となり発覚。A社の著作権侵害が発覚した後、BSAメンバー企業の依頼でA社が実施した社内調査の過程で、「Adobe Acrobat」や「AutoCAD」「Microsoft Office」「Symantec AntiVirus」など、のべ1152本にのぼる違法コピーが発見された。
本件について、権利者であるアドビ システムズ、オートデスク、シマンテック、マイクロソフトのBSAメンバー企業4社は、A社と問題解決に向けて協議していた。BSA日本担当事務局長の松尾早苗氏は、「今年5月に和解が成立した世界最高額となる3億円規模の組織内違法コピーに続き、過去第4位となる組織内違法コピーがなされていたという事実に大きな驚きを覚えている。日本における違法コピー率は21%と世界で2番目に低い水準ではあるものの、組織内違法コピーは引き続き撲滅すべき重大な課題である」と述べている。
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