Googleが、すべての従業員に対し現金で1000ドルのボーナス支給と10%の昇給を実施すると発表したことが、この件に詳しい情報筋により明らかになった。競合各社への人材流出を食い止めることを狙った措置のようだ。
Googleの最高経営責任者(CEO)を務めるEric Schmidt氏が従業員宛てに送った電子メールによると、昇給は2011年1月1日に実施され、全世界に約2万5000人いるGoogleの全従業員が対象になるという。この件を最初に報じたのはBusiness Insiderだった。Schmidt氏は電子メールで「われわれは、従業員のみんなにその勤勉な働きぶりが報われている実感を得てもらうことが大切だと考えており、今後も最高の人材をGoogleに引き付けていきたい」と書いている。
昇給とボーナスに加えて、Googleはボーナスの一部を各従業員の基本給に移す予定だ。
Googleの広報担当者は、従業員の維持が同社にとって鍵になるとして次のように述べたが、詳細は明らかにしなかった。「通常、われわれは社内の事情にはコメントしないが、競争力のある報酬計画は会社の未来にとって重要だと確信している」
こうした動きの背景には、Googleの有力従業員が相次いでFacebookに流出し、Googleが対応に苦慮しているという事情がある。2010年10月には、「Google Maps」と「Google Wave」のリードエンジニアの1人だったLars Rasmussen氏が、GoogleからFacebookに転職したと発表した。Rasmussen氏はSydney Morning Heraldに対し、Facebookの条件の方が「給与と職務内容の両面ではるかに魅力的」だったと述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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