IBMが米国時間9月20日、データ分析企業のNetezza(本社:マサチューセッツ州マールボロ)を、約17億ドルの現金取引で買収する予定だと発表した。
両社は、IBMがNetezzaに対して1株当たり27ドルを支払うことで最終合意に達した。
約500人の従業員を抱えるNetezzaは、高性能な分析を扱う企業向けに設計されたデータウェアハウス(DWH)アプライアンスを提供する。IBMは共同声明で、Netezzaのアプライアンスは導入が容易で、営業、製品開発、人事などの各部門レベルまで分析結果を迅速に提供できるようになる点を強調した。
IBMのSoftware & Systems担当シニアバイスプレジデント兼グループエグゼクティブのSteve Mills氏は、声明で「IBMは広く人々に分析を提供していく」として「Netezzaは、当社のビジネス分析機能と顧客層を強力に補完してくれる」と述べている。
Netezzaの顧客企業には、eHarmony、Neiman Marcus、Time Warner、Estee Lauder、Nationwide Insurance、Virgin Mediaなどがある。
IBMとNetezzaは長年提携関係にあり、大量の複合データを分析するシステムを組み立ててきた。
この分野は、IBMが大いに注目してきた分野だ。同社によると、この4年間に、たとえば2010年6月のCoremetrics買収や2009年7月のSPSS買収といった、23件の分析関係の買収に120億ドル以上を投資し、2010年第2四半期には分析事業が14%成長したという。
このたびの買収には、Netezzaの株主による承認がこれから必要となるが、IBMは第4四半期の買収完了を見込んでいる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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