楽天と楽天グループ各社は6月22日から、新本社となる二子玉川の新社屋(楽天クリムゾンハウス)に順次移転する。入居人数は約1万人で、9月下旬にはおおむね完了する見込み。登記上の正式な本社移転日は8月24日となる。創業当時に立ち返り、スタートアップの雰囲気があふれるオフィスに仕上げたという。
占有フロアは、地上30階・地下2階建てのオフィスホテル棟のうち地上2~27階、また、隣接する「楽天クリムゾンハウス アネックス」の3、4階。
新社屋では、ビデオカンファレンスシステムを全社的に拡充したほか、パーティション(間仕切り)の少ないオフィス空間にし、立ち話のできるスタンディングテーブルをオフィス各所に設置するなど、自由な意見交換を促進する仕組みを取り入れた。
社内のカフェテリアでは、これまでの朝食と昼食に加え、夕食も無料で提供する。また、宗教上の食事規定に対応したメニューを拡充した。さらに、育児をしながら働きたい従業員に向けた託児所を社内に新設。イスラム教徒などの礼拝専用室も設置した。
そのほか、マッサージや鍼灸の施術を提供する「リラクゼーションスペース」、新たにスパを備え、運動器具とトレーニングサポートを拡充した「フィットネスジム&スパ」、業務効率向上を目的に短時間の仮眠スペースを新設した「パワーナップスペース」、リスニング学習設備を新たに備えた「語学学習ルーム(自習室)」などを導入した。
今後、本社オフィスの設備を、国内外の拠点オフィスにも取り入れるとしている。
楽天は現在、東京都品川区東品川にある品川シーサイド楽天タワーに入居している。社屋の移転については、2014年8月に発表していた。
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