Fitbitは、ウェアラブル技術企業として初めて新規株式公開(IPO)を実施したが、株式公開企業として迎えた取引初日、同社の株価は急騰した。これは、同社の開発するフィットネスおよびヘルストラッキングガジェットが、単なる一時的な流行以上のものであることを示している。
Fitbit(ティッカーシンボル「FIT」)の株価は米国時間6月18日、ニューヨーク証券取引所での終値が29. 68ドルとなり、Fitbitの市場価値は61億ドル近くになった。株価は、Fitbitが17日に設定した20ドルから48%上昇した。始値は30. 40ドルで、取引時間内の最高値は31. 90ドルに達した。
Fitbitは、ウォール街に打って出た最初のウェアラブル企業だ。同社はまた、(現在では「Apple Watch」も加わって)急成長しているウェアラブル市場で、利益を生み出している数少ない企業の1社でもある。Fitbitは5月に米証券取引委員会(SEC)に提出した書類の中で、2014年の売上高を7億4540万ドル、売上総利益を3億5770万ドルと報告している。
Fitbitは、ウェアラブル分野が全体として熱気を帯びている時流にうまく乗っている。市場調査会社のIDCは18日、スマートウォッチ、フィットネスバンド、スマートメガネを含むウェアラブルデバイスの2015年の出荷台数が推定7210万台になるとの予測を示した。その場合、2015年の数字は、2014年に出荷されたウェアラブルデバイス2640万台から173%も急増することになる。
世界全体で従業員579人を擁するFitbitは、IPOを通じて調達した資金を進行中の研究開発資金に充てる計画だとしているが、一部を他社の買収資金に使う可能性もあると述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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