Microsoftが、Mojangを買収することで合意したと発表した。スウェーデンを拠点とするMojangは、ヒットしたビデオゲーム「Minecraft」の開発元だ。Microsoftは、モバイル分野の取り組みを強化し、同社のゲーム機「Xbox」におけるヒット作をまた1つ支配下に置く。
およそ5000万本の売上を記録しているMinecraftを、Microsoftは25億ドルで買収する予定だと声明で述べた。ハイテク大手Microsoftによるビデオゲーム買収としては非常に野心的な動きであり、同社の新最高経営責任者(CEO)を務めるSatya Nadella氏にとっては最大規模の買収となる。
Nadella氏は声明で、「Minecraftは、素晴らしいゲームフランチャイズを超えた存在だ。オープンな世界規模のプラットフォームであり、われわれが心から大切に思う活気あるコミュニティーを中心とし、そのコミュニティーとMicrosoftにとっての新しい機会に満ちている」と述べた。
Mojangの創設者でMinecraftのクリエイターであるMarkus Persson氏は、同社を離れる予定だ。
Minecraftの買収により、Microsoftは文化的現象となったゲームを支配下に置こうとしている。2009年にリリースされたMinecraftは、特にゴールが設けられていないことが受けてヒットした。同ゲームはプレーヤーに何も求めず、プレーヤーはただ独自の世界を構築して他の世界を探検する。ゾンビと戦うプレーヤーもいれば、お気に入りのSF宇宙船を細部まで再現したプレーヤーもいた。
Mojangは同社ゲームをこれまで、携帯端末、コンピュータ、ビデオゲーム機向けに提供してきた。
しかし、MicrosoftにとってMinecraftは、単なるもう1つのビデオゲームをはるかに超える意味を持つ。「Halo」の開発元Bungieを買収した14年前と同じように、Mojangと同社のフランチャイズMinecraftは、エンターテインメントを求めるユーザーが最も集う目的地というMicrosoftの地位を強化するだろう。
同ゲームは、MicrosoftのXboxに加えて、競合製品である「PlayStation」をはじめとする多数の携帯端末上で提供されている。MicrosoftはMinecraftの文化的人気を利用して、例えば、Xbox、または「Windows Phone」やデスクトップソフトウェア「Windows」を搭載する端末にしかないレベルや機能を提供することによって、顧客に同社製品の購入を促すことができるとアナリストらは考えている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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