米連邦控訴裁、FCCのネット中立性規則の一部を無効と判断

Marguerite Reardon (CNET News) 翻訳校正: 緒方亮 高森郁哉 (ガリレオ)2014年01月15日 10時41分

 ワシントンの米連邦控訴裁判所は米国時間1月14日、米連邦通信委員会(FCC)によるネット中立性の規則の一部を無効とした。

 2対1で下された判決は、ブロードバンドアクセスを規制するFCCの権利を支持するものだったが、同裁判所は、ブロードバンドプロバイダーにネットワーク上のトラフィック管理のあり方を命じる規則を課すFCCの権限については異議を唱えた。

 同裁判所は判決文で次のように述べた。「FCCは、この分野を規制する一般的な権限を有しているが、明白な法定指令に抵触する要求を課してはならない。FCCが一般通信事業者としての扱いから除外する形でブロードバンドプロバイダーを分類する選択をしたことを考慮すれば、それでもなおFCCがブロードバンドプロバイダーをそのように規制することは、通信法により明確に禁じられる。FCCは、差別とブロックを禁じるこの規則が本質的に一般通信事業者の義務を課すものでないことを立証できておらず、われわれは、インターネット公開命令(Open Internet Order)のそれらの部分を無効とする」

 FCCが2011年にインターネット公開命令の規則を課したのを受けてVerizonがFCCを訴えたこの裁判により、ワシントンD.C.で10年近く議論され大いに物議を醸したこの話題は、少なくとも当面は沈静化する。平たく言うと、同裁判所は、FCCが権限を踏み越えてブロードバンドアクセスを規制したというVerizonの主張を却下し、ブロードバンドや無線サービスのプロバイダーに規則を課す一般的な権限がFCCにあることを認めた。だが、これらのプロバイダーが提供するサービスは従来の電気通信サービスとは別に分類されているため、裁判官らが判決の中で、それらはFCCがその規制政策を作る上で指針としている同じ法律には従わないと論じた、ということだ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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