Facebook、タイポスクワッティング業者に対する訴訟で勝利

Jennifer Van Grove (CNET News) 翻訳校正: 編集部2013年05月02日 12時35分

 Facebookとよく似た名前のドメイン名を購入することで手っ取り早く収益を得るという戦略は、見直すべき時が来たようだ。

 Facebookが複数のタイポスクワッティング業者に対して起こしていた訴訟において、カリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所は米国時間4月30日、Facebookに有利な判決を下した。タイポスクワッティング業者とは、Facebookが商標化しているドメイン名と類似したさまざまなドメイン名を占拠している業者のことである。

 この訴訟で被告として名を連ねている11の業者は、Facebookに対してドメインごとに5000~2万5000ドルの損害賠償金と、ユーザーを他のサイトに誘導するといった品性に欠ける行為に対する追加金を支払うよう命じられた。また各業者は、彼らが所有するドメイン名の使用権をFacebookに引き渡すよう命じられた。

 Facebookは合計で280万ドルの損害賠償金を受け取ることになった。裁判所は、被告らがFacebookユーザーを意図的に混乱に陥れ、金儲けをしているというFacebook側の主張を最終的に受け入れた。

 FacebookのアソシエイトゼネラルカウンセルであるCraig Clark氏は、米CNETに明らかにした声明のなかで「われわれは裁判所の勧告に満足している」と述べた。「当社は利用可能なあらゆる手段を引き続き活用し、当社サービスの利用者をだまそうとする者に対抗するつもりだ」(Clark氏)

 被告であるNewgateは、命じられた損害賠償金額で見る限り、最も悪質な違反者だ。Newgateは47件の違反ドメインについて134万ドルを支払うよう命じられている。このうち4ドメインは、訪問者をCleanser Productsのランディングページに誘導するようになっていた。Michael Suggs被告はさまざまなドメインネームを保有しており、中にはfaccbook.com、facceook.com、facecbook.comなどがあった。同被告はFacebookに対する70万5000ドルの賠償金支払いを命じられた。Suggs被告のドメインのうち複数も、Cleanser Productsのサイトにリダイレクトされていた。

Facebook v Typosquatters

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]