「Appleの次の一手」というフォルダに加えておくべき新たな話が出てきた。
Appleの取締役であり、Steve Jobs氏の親しい友人でもあったBill Campbell氏の最近の発言は、「iWatch」に関するうわさに対して(そして、同社の競合相手であるGoogleのハイテク製品「Google Glass」に対しても)注意を払う価値があることを示唆している。
米国時間4月12日に行われたIntuitの従業員向けイベントにおいて、Campbell氏は同社の最高経営責任者(CEO)であるBrad Smith氏との1時間にわたる対談のなかで、Bloomberg Businessweekの表現を借りると「素晴らしい製品を作りあげるためのものや、マネージャーが見せるべき振る舞い、テクノロジ業界およびその他の業界に見られる最近の浮沈」について議論した。
Campbell氏は今後のApple製品について具体的に言及することはできないと述べたとBloomberg Businessweekは伝えているものの、同氏は「とても身近なものに対するテクノロジの応用という点でさまざまなことが起こっている」と発言したという。また同氏はGoogle Glassについて「驚くべきブレイクスルー」だとして「眼鏡や腕時計について考え始めると、こういったものはかつての携帯電話と同様に身近な製品となる」と述べたという。
こういった点において、カリフォルニア州クパチーノに拠点を置くAppleの内情に通じている人々の頭の中からは、ウェアラブルコンピューティングが離れないようである。納得のいく話だ。この種のガジェットは2013年のInternational Consumer Electronics Show(CES)でも大きな話題となっていたし、iWatchに関するうわさも以前から出回っており、最近も、Appleは曲面ガラスで仕上げられた腕時計のような「iOS」デバイスを開発中であるとThe New York Timesが報じたり、Appleではスマートウォッチプロジェクトに約100人がかかわっているとBloombergが報じたりしている(また、Googleやサムスンも、スマートウォッチ分野に参入する可能性がある)。
またAppleは、腕時計に使用できるフレキシブルなディスプレイに関する特許や、眼鏡らしき「ヘッドマウントディスプレイ装置」に関する特許を出願している(また、一部の人々はAppleが2013年中に、テレビのリモコンとして動作する指輪型の「iRing」を目玉にした「iTV」をリリースすると述べている)。
このため、Campbell氏の発言によって少しばかり信ぴょう性が高まったと言えるだろう。そして、iWatchに関するうわさが本当かどうかは、そう遠くないうちに分かるかもしれない。100人がかかわるプロジェクトについて報じたBloombergの記事では、匿名の情報筋の話として、Appleは早ければ2013年中に同デバイスを発売したいと考えていると伝えられている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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