Microsoftが開発中のハードウェアは「Surface」タブレットだけではないかもしれない。
野村證券のアナリストであるRick Sherlund氏によると、Microsoftは携帯電話についても同じ戦略を掲げ、ハードウェアとソフトウェアの両方を開発する方針だという。
Reutersは米国時間6月21日午後、Sherlund氏が投資家向けのメモに次のように書いていたと報じた。「業界筋の話によると、Microsoftは委託製造業者と提携して『Windows Phone 8』対応の独自端末を開発している可能性があるという。開発中のこれがリファレンスプラットフォームなのか、Microsoftブランドの携帯電話として市販される可能性があるのかは不明だ」
この記事に関するコメントを求めたところ、Microsoftの広報担当者は米CNETに対し、「われわれはハードウェアパートナーを非常に信頼しており、Windows Phone 8の年内発売に向けて共に取り組んでいる」とだけ述べた。
今回の動きはMicrosoftにとって、携帯電話分野における現在の事業から一歩踏み出すことになる。同社はこれまで、「Windows Phone」搭載端末の設計と開発をハードウェアパートナーに委ね、リファレンスデザインやハードウェア要件をまとめ上げる作業もハードウェアパートナーが担っていた。Microsoftが独自のハードウェアを開発するとなると、同社にしか分からない特定のハードウェア要素に対応するソフトウェア機能が盛り込まれて、従来のバランスが崩れる可能性がある。
ソフトウェアとハードウェアのこのような相互作用こそが、同社が今週に入ってプレスカンファレンスで発表した新型タブレット端末の開発を可能にしたとMicrosoftは述べている。同社の最高経営責任者(CEO)であるSteve Ballmer氏は、ハードウェアとソフトウェアの両方を一緒に開発することには利点があると強調した。
Ballmer氏はカリフォルニア州ハリウッドで18日、近くリリースする予定のタブレットSurfaceの発表直前に、「(ハードウェアとソフトウェアという)体験のあらゆる側面をあわせて考慮できれば、人と機械との交わりはもっと良くなると信じている」と語った。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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