1990年代半ばに一世を風靡したNetscapeの時代からパートナーを組むMarc Andreessen氏とBen Horowitz氏が、活発な動きを見せている。
両氏が3年前に設立したベンチャーキャピタル(VC)企業Andreessen Horowitzは米国時間1月31日、同社3回目の資金調達ラウンドを完了したと発表した。今回は15億ドルを調達し、同社がこれまでに調達した資金は合計27億ドルとなった。ベンチャーキャピタルのリターンがお世辞にも良いとは言えない今の時期にしては、悪くない金額である。
Andreessen Horowitzは現在、消費者およびエンタープライズ向け企業90社の株式を保有しており、その中にはZynga、Facebook、Twitter、Airbnb、foursquare、Box、Groupon、Fab、Uberなどの技術業界で最も注目を集める企業も含まれている。
Andreessen氏は米CNETに対し、「われわれは機会に対応して行動している。その機会は非常に莫大であるように思われる」と述べた。「多くの非常に賢明な起業家らが現在、これまでは存在しなかった市場に参入できるようになっているとわれわれは見ている」(Andreessen氏)
その根拠は、スマートフォンとブロードバンドの普及である。これはすべて、Andreessen氏が述べるところのソフトウェアが世界を侵食する状態を表している。この状態においてソフトウェア企業は、光の速度で既存の業界を再定義し、切り崩すことができるという。
Andreessen Horowitzは莫大な数の投資をしてきたが、そのほとんどが5万〜10万ドル規模のシードステージの投資である。このような投資はデートのようなものだとAndreessen氏は述べた。同社が実際に探しているのは、次世代の著名な最高経営責任者(CEO)になり得るたぐいまれな創設者だからである。
「Mark Zuckerberg氏、Bill Gates氏、Larry Ellison氏のモデルは非常にうまくいくとわれわれは考えている」とAndreessen氏は述べた。「そしてわれわれは、そのような起業家らに協力するために当社を設立した(中略)われわれのプロセスはすべて、その特別な人材を見つけることにある」(Andreessen氏)
Andreessen Horowitzが、従来のシリコンバレーのVC企業とは異なるのはそこである。同社は、創設者を「プロの」CEOと交代させようとしているのではない。
同社は、優れたCEOになり得る人材を見出し、その人物を育て上げようとしているのである。Ben Horowitz氏は、31日付けのブログ投稿「Why Has Andreessen Horowitz Raised $2.7B in 3 Years?」(Andreessen Horowitzが3年間で27億ドルを調達した理由)で、このプロセスについて記している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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