ウェブ上の50人に1人がMozillaの「Firefox」からGoogleの「Chrome」に乗り換えると、Chromeは世界のブラウザ利用においてFirefoxが占めている第2位の座を奪うことになる。
なぜなら、Net Applicationsの11月におけるブラウザ利用調査によると、Chromeは今やFirefoxとの差が4%以内に迫っているからだ。Chromeが2ポイント増加してFirefoxが2ポイント減少すると、Chromeが上位に立つ。
Firefoxは11月のシェアが0.4ポイント減少して22.1%になり、一方のChromeは0.6ポイント増加して18.2%になった。この率で推移するとChromeは2012年3月にFirefoxを追い抜くが、シェアは変動するためこうした予測は難しい。
11月には、Microsoftの「Internet Explorer」(IE)の減少に歯止めがかかり、シェアは52.6%で横ばいだった。Microsoftは最新版「IE9」で多数の「Windows XP」ユーザーを見限り、「Windows Vista」または「Windows 7」のみでのサポートとした。MicrosoftはWindows 7でのブラウザの利用実績も測定している。それによるとIE9のシェアがChromeとFirefoxを追い抜き、さらに上位にあるのは「IE8」のみとなっている。
現在のブラウザ利用の大部分はパーソナルコンピュータによるもので、92.2%を占めている。だが、スマートフォンやタブレットの普及で携帯端末からの利用が全体的に増加しており、Net Applicationsによると、11月には6.7%を記録したという。
現時点でモバイルブラウザの首位はAppleの「Safari」だが、11月のシェアは7ポイント減少して55.0%になった。「Android」ブラウザは10月に「Opera Mini」を抜いて第2位となったが、11月にはOpera Miniが2位に返り咲いている。数千台の端末で利用されているOpera Softwareのこの軽量版ブラウザは7ポイント増加して20.1%となり、一方のAndroidブラウザは2.2ポイント減少して16.4%になった。
Operaは、ハイエンドのスマートフォン向けにフル機能のブラウザ「Opera Mobile」も提供しているが、こちらはあまり普及しておらず、モバイルブラウザでのシェアは0.4%となっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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